口腔ケアの重要性
歯周病は3歳以上の多くの犬猫で認められる身近な病気です。
歯石が付着した状態を放置すると、口臭や歯ぐきの炎症、痛みを引き起こし、進行すると歯が抜けてしまうこともあります。人と同様に、犬や猫においてもお口の健康は寿命に直結しているといわれています。歯を清潔に保つと、平均15%寿命が延びるというデータもあり、これは犬の平均寿命を15年とすると約2年分に相当します。
当院では犬・猫の健康を守るため、全身麻酔下での歯科処置(歯石除去、抜歯)、ホームデンタルケアの推奨を行っています。
歯周病について
歯石の表面には細菌が多く存在し、歯ぐきに炎症を起こします。
初期の歯周病では目立った症状が少ないこともありますが、進行すると以下のような症状がみられることがあります。
・口臭が強くなる
・歯ぐきが赤く腫れる、出血する
・食べづらそうにする
・歯がぐらつく、抜ける
歯周病は進行性の病気のため、定期的なチェックと適切な処置が大切です。
当院の歯科処置について
当院では、以下の点を重視して歯科治療を行っています。
・全身麻酔下での歯科処置
・超音波スケーラーによる歯石除去(スケーリング)
・歯の表面を滑らかにするポリッシング処置
・必要に応じた抜歯などの追加処置
見た目の歯石だけでなく、歯周ポケット内の清掃も行うことで、再付着の予防を目指します。
麻酔について
歯科スケーリングは、動物に痛みやストレスを与えないよう全身麻酔下で行います。
処置前には血液検査、画像検査などの術前検査を行い、年齢や体調を確認したうえで麻酔方法を検討します。
※すべての医療行為と同様に、麻酔には一定のリスクが伴います。
安全性を考慮し、個々の状態に合わせて対応いたします。
費用の目安(税込)
麻酔前検査料(血液検査、胸部X線検査)・全身麻酔料を含めた歯石除去(スケーリング)費用は以下の通りです。

※年齢や動物の状態に応じて麻酔前検査費用が追加でかかる場合がございます。
※歯周病の進行度や抜歯の有無により費用は変動します。
※詳しい費用については、診察時にご説明いたします。
ホームデンタルケアについて
歯科スケーリングは歯石を取り除く有効な方法ですが、一度きれいにしても、その後のケアがなければ再び歯石は付着します。
歯の健康を長く保つためには、ご自宅でのデンタルケア(ホームケア)がとても重要です。
歯垢が歯石になるまでの日数は、3〜7日といわれています。
歯科処置後に適切なホームケアを行うことで、
・歯石の再付着を遅らせる
・口臭の軽減につながる
・歯周病の進行予防が期待できる
といった効果が期待されます。
ご自宅でできるデンタルケア方法
歯みがき
歯ブラシを使った歯みがきは、歯垢を直接取り除ける最も効果的な方法です。
毎日行うことが理想ですが、難しい場合はできる範囲から始めましょう。
・動物用の歯ブラシ・歯みがきペーストを使用
・最初は歯や口に触れる練習から
・無理をせず、少しずつ慣らすことが大切です
デンタルガム・サプリメント
歯みがきが難しい場合の補助的なケアとして活用できます。
・噛むことで歯垢の付着を抑える
・口腔環境の維持をサポート
※歯石を完全に防ぐものではありません。
デンタルケア用おやつ・フード
日常生活に取り入れやすい方法ですが、歯みがきの代わりにはならないため、補助的な位置づけでの使用がおすすめです。
よくあるご質問
Q. 何歳まで歯科処置ができますか?
A. 年齢よりも口腔内の状態や全身状態を重視します。高齢の場合でも、検査結果をもとに判断します。
Q. 日帰りですか?
A. 多くの場合は日帰りでの処置が可能ですが、状態によってはお預かりすることがあります。
Q. どのくらいの頻度で必要ですか?
A. 生活習慣や口腔内の状態によって異なります。診察時にご相談ください。
歯科診察をご希望の方へ
歯の状態は外から見ただけでは分かりにくいこともあります。
まずは診察にて口腔内を確認し、その子に合った治療やケア方法をご提案いたします。
歯ブラシや歯磨きペーストなども取り揃えておりますので、お口の状態について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
